【2022年11月6日】鎌倉芸術館でオルフェウスをテーマに神話と音楽の旅のイベント開催

2022年11月6日に鎌倉芸術館にてサウンドムーブコレクションvol.4「神話と音楽」が開催されます。

サウンドムーブコレクションは、リスナーの皆さまに、コンサートや舞台へ訪れた際、純粋に音や表現を楽しむだけでなく、音楽や表現そのものをもっと深く味わっていただく機会を創りたいという想いで2019年からスタートした自主企画です。

4回目を迎えた今回のテーマは「オルフェウス」。

「ギリシア神話に登場する竪琴の名手オルフェウス」と、その神話を元に作られた映画「黒いオルフェ」の物語に想いを馳せながら、ジャンルを超えた様々な音楽と舞踊を通して、楽しみながら音楽のルーツを知っていただける企画です。

西洋音楽クラシックの原点となる古代ギリシアから、西洋音楽クラシックと黒人音楽アフリカンが融合し発展したブラジルへ、時空を超えた音楽の旅に一緒に出かけましょう。

この記事では、舞台をさらに楽しんでいただけるよう見どころの解説をしています。

ぜひ最後までお読みください。

目次

サウンドムーブ コレクションvol.4「神話と音楽」の見どころ

このイベントは、音楽や舞踊を純粋に楽しみながら、自然にそして誰でも気軽に音楽のルーツを感じていただけるような構成になっています。

音楽史を辿ると、興味深いことに「神話と音楽」は密接な関係にあることがわかります。

口承で謳われた神話には、ミュージック(=music)の語源となる技芸の女神「ムーサイ」への賛歌もありました。

ムーサイは、芸術・芸能の神アポローンに仕えた「九柱の芸術の女神たち」の総称で、オルフェウスの父は、アポローン神であり、母は、ムーサイの女神で叙事詩を司るカリオペーに当たります。

また、神話オルフェウスは、西洋音楽クラシックの入り口に向かう前段階での関わりもあるという背景に、知的好奇心がかき立てられます。

本公演は、音楽のルーツを感じていただく為のナレーションやMCを挟みながら、三幕構成の休憩なし(120分)で進行してまいります。

では、それぞれご紹介していきます。

第一幕「神話オルフェウス」の見どころ

序章では、ギリシアの世界観を再現しています。

古代ギリシアの完全なレプリカの楽器リュラー(竪琴)で「ムーサイへの祈祷」弾き語りから始まり〜ギリシャ楽器ブズーキ率いるギリシャ音楽、そして、古代ギリシアも深く関わりのあるベリーダンスの群舞でお楽しみいただけます。

第一幕に入ると、神話オルフェウスの物語を場面ごとに音楽と踊りで表現していきます。

その物語(前編)のあらすじは、吟遊詩人で竪琴の名手でもある主人公オルフェウスは、毒蛇に噛まれて突如死んだ最愛の妻、精霊エウリュディケを生き返らせようと冥界に下りますが、冥界の王ハデスとの約束を破り、後ろを振り向き、望みを果たすことができなくなるお話です。

この物語は多くの人々を魅了し、これを題材にした芸術作品やエンタメ作品は現在でもなお創作され続けています。

※(後編)は、冥界から戻った後のお話しですが、本公演では前編までを題材としています。

※ギリシャ語やラテン語の発音で、オルペウスと表記されることもあります。

第二幕「冥界」の見どころ

第二幕では、神話オルフェウスの前編で冥界に下ったところのシーンで、舞台は急激に変わります。ここでは、ジャンコクトー の映画オルフェの要素も取り入れながらダンサーアクター3名の踊りと演技をお楽しみいただけます。

第三幕「映画黒いオルフェより」の見どころ

第三幕では、コンサートとしてお楽しみいただく予定です。ボサノヴァが世界に広がるきっかけとなった「映画黒いオルフェ」の楽曲を中心にお届けします。また、映画の舞台リオのカーニヴァルらしさを演出する為に、ショーダンサー3名を部分的に起用しています。

映画黒いオルフェは、フランス人映画監督マルセル・カミュによる1959年フランス・ブラジル・イタリア映画として、オール黒人キャスト起用で世界の注目を集め、パルムドール受賞作となりました。

原作者(戯曲)は、ボサノヴァの立役者でブラジルの詩人ヴィニシウス・ヂ(デ)・モライスです。彼は、黒人たちの悲しみを描きました。

ブラジル音楽の黒人文化は「悲しみ」を明るく表現したりします。舞台はブラジル、華やかなリオのカーニバルです。オルフェウスの神話と黒人たちの悲しげなストーリーをみごとにシンクロさせているのが、全編を通して流れるブラジル音楽です。是非、ご堪能いただきたいコンサートです。

サウンドムーブ コレクションvol.4「神話と音楽」出演アーティスト

第一幕「神話オルフェウス」の出演アーティスト

古代ギリシアの女神たち〜神話オルフェウスダンスパフォーマンス

  • ELLI-ANA-BAND[ギリシャ音楽バンド]
    Yoya(ブズーキ)/佐藤二葉(リュラー・唄・弾語り)/mao(ギター)
  • ROMMAAN ALNABIL[ベリーダンス群舞]
    Maeve(女神の舞・ダンサー振付)
    RuMina/Manolya/Yoshie/Kieko/Nao/Mika

第一幕では、珍しい古代ギリシアの完全なレプリカ楽器のリュラーと現代ギリシャ楽器ブズーキ、ギリシャ語の唄やリズム、音色をお楽しみ下さい。

物語が始まるとブズーキ現代アレンジのソロ楽曲を中心に、情緒豊かなパフォーマンスのダンサーアクター3名と優美なベリーダンスの群舞も、お届けいたします。

第二幕「冥界」の出演アーティスト

神話オルフェウス「冥界下り」ダンスパフォーマンス

  • Cesar Ariel Canisales(オルフェウス役/振付)
  • Marina(エウリュディケ・冥界の女王役/振付)
  • Cユ タツヤ(アリスタイオス・毒蛇・冥界のしもべ役/振付)

一幕二幕通して、オルフェウスとエウリュディケ(冥界の女王)役の抜群のトップペアダンサーとアリスタイオス・毒蛇(冥界のしもべ)役の小気味悪さを演出してくれる対比などが見所です。

第三幕「映画黒いオルフェより」の出演アーティスト

サンバ・ボサノヴァのコンサート、ショーダンス

ボサノヴァが世界に広がるきっかけとなった「映画黒いオルフェ」の楽曲を中心に、透明感のある美しいボサノヴァ弾き語り、躍動感あるグルーヴと絶妙なセンスのベース、骨太で豊かなサウンドを創りだすパーカッションのトリオでお届けします。

  • 近田 ゆうき(ボサノヴァ弾語り)
  • 片野吾朗(ベース)
  • 岡部洋一(パーカッション)
  • 澤地孝博(ダンサー)
  • 田中涼子(ダンサー)
  • 佐藤七代(ダンサー)
  • 福永敬洋(振付)

魅力溢れる出演者それぞれのご紹介は、別の記事でお伝えします!

サウンドムーブコレクションvol.4「神話と音楽」開催概要

日時:2022年11月06日(日)開場17:00 開演17:30

場所:鎌倉芸術館小ホール  鎌倉市大船6-1-2(JR大船駅より徒歩10分)  

席数:500席(全席自由)

価格:4,500円(当日5,000円)中学生以下、無料

チケット購入はこちら:Peatix    http://ptix.at/2KcJuJ

お問合せ:https://sound-move.co.jp/top/contact-us/

主催:神話と音楽実行委員会 共催:合同会社Sound move

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